今年 、四月十九日、百三歳で長寿を全うした祖母が、安らかに永眠いたしました。
昨今、厳しい時世でありますが、家族親族と共に、四十九日法要に参列できたことに、感謝しております。
~日に日に、伸びてゆく影と、開いてゆくオレンジ色の小花たち。
つい先月の猛暑さえ既に懐しい。
甘く優しい香りで季節の変わり目を知らせてくれるキンモクセイは、幼い頃から、祖母も暮らしていた実家の玄関先で、今でも咲き香ってくれている。
控えめで優しく、愚痴を一度も聞かせることなく、戦時という苦しい時代を懸命に生き抜いた祖母のように、腐らず挫けずに。と、堂々とした木に華々しく香る小さな花たちは、道行く人々を楽しませながらも、優しく応援してくれていると思っている。
私も、自身の人生をしっかり全うし、そして、冥土の旅へと向かいたい。~
コロナ禍においての祖母の体調を、気にかけて下さった友人を初め、親しくさせて頂いていた方々のあたたかなお心遣いに、心から深く御礼申し上げます。
仏説 般若心経。