今週のお題「読書感想文」
「子どもとスマホ おとなの知らない子どもの現実 」 著者 石川結貴
注:これは、今年7月に産経新聞のビブリオエッセーに掲載された投稿文https://www.sankei.com/smp/life/news/200729/lif2007290073-s1.html
に加筆、修正したものです。
SNSの言葉に傷つき消耗している方々の多少なりの救いとなればと思い、今週のお題が読者感想文ということで、投稿しました。
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書籍との出会いは、子どもが小学校から持ち帰った石川結貴先生講演会のお便りだった。
講演会から戻り、スケジュールアプリやSNSを開く自分に気づくも、習慣からはなかなか抜け出せないでいた。もはや対岸の火事だと思っていた火の粉が、我が家に飛んでくるのは時間の問題だと思い、この本を手に取ったのは、約2年前。
現在私達は、ドラちゃんの誕生まで100年をきった21世紀を生きるのだが、SNSの誹謗中傷によって、22歳の若き女性の人生が奪われたのは、記憶に新しい。
生まれた時代から進化系スマート社会の若者、子ども達。苦しい思いで時間を消耗しているのは、きっと彼女だけではないはず。
成長期というスピリット形成の中で、様々な価値観の広がりに併せ、多様性の受容が求められていく時代の到来であるが、素晴らしき共感共有の裏に潜む「不幸」の正体とは、何か。
本題に近づくに連れ、オンライン上の関係が習慣化されいる子ども達の、情報と感情、他人のプライバシーに振り回されていく社会に「毎日気になっちゃって仕方がない、見ないと気が済まない、膨大な時間と感情だけが消耗していく。」手放せくなった道具に支配され続ける依存性は、読み進めるだけで息苦しいが、本題を客観的に捉えることで、情報の依存から突破できる自助、自衛の最大ヒントが親子で得られる。
あたりまえから抜け出せない子ども達の、リアルな叫びが集められたこの一冊は、我が家のスマート社会の参考書となっている。
~SNS飽和時代、どんな時代にも、話題の"それ"をする人、しない人と二種に別れます。
今回の"それ"とは、誹謗中傷をする人と、しない人を指します。
情報と同様、振る舞いも取捨選択が必要とされます。全ては、自己責任。
一つ選択を間違えれば、同等の報いを受ける覚悟をされることになります。
持論ですが、する側、される側。
どちらも一つの選択誤りから巨大ブーメランが待ち受けるシビア時代な為に、苦境からスマホという現代の神器の本質や表裏に向き合う体験による成長ができる、チャンスの一つであるのかも知れません。
しかしながら、度を越えた人格否定などは、賢くその道のプロの方々(SNS問題に詳しいジャーナリストや、気軽にラインによる相談可能な弁護士ドットコムなど多数あります。)に相談され、必ず夫婦や親子、家族で情報共有し、多方面から具体的なアドバイスを受けられることを、お勧めます。